癒絡堂ブログ『ちょっとためになる臨床こぼれ話』

風邪には、葛根湯?

新潟市万代 鍼灸治療院 癒絡堂です。

今週も寒波が下りてきて、大雪の予報や気温が低い予報が出ています。

新潟市内で、日中が氷点下になるというのは年に1回あるかないかの地域なのに、今年は1月で3日間、0度が3日間と寒い冬になりました。

インフルエンザも流行しており、警報基準の30.00を超える59.04(1月22~28日)を非常に高い値になっています。

今回は、漢方で処方される「葛根湯」についてです。

葛根湯

風邪のひきはじめには「葛根湯」が有効だと言われていますね。

体の熱や腫れや痛みを発散させるという作用と発汗作用があります。

ウイルスが侵入してくると、免疫細胞が追い出そうとして戦い始めます。これが喉の痛みとか節々の痛みや倦怠感、熱となって現れているのです。

この痛みや熱などの炎症症状を押さえる働きをします。さらに侵略された場合は、交感神経が発熱を促して、免疫細胞を助ける働きをします。

つまり、発汗作用というのは、熱を外に放出するのと同時に、ウイルスも退治するのです。

成分は、「葛根」「麻黄」「生姜」「桂枝」「甘草」「大棗」「芍薬」の七種類の生薬が合わさった漢方薬です。

「生姜」というのは、体を温める作用があるというのは知られていますし、当院でもチューブタイプの生姜を少量、お湯やお味噌汁に入れて飲んでくださいと指導しています。

実践されている方は、ほとんどの方は初期の風邪症状で終わっています。

「葛根」の「葛」というのは、クズというマメ科クズ属のつる性の多年草です。この根を天日干ししたものです。クズ粉というのは、この根からテンプン成分を取り出したものです。

「葛根」というのは、抗インフルエンザウイルス作用や血流循環改善作用があるということが研究によって確認されています。

東洋医学的には、
免疫力を高める作用があります。これは、気と血の巡りを良くすることにより、免疫を高まり、発疹などの炎症症状や胃腸障害を抑えます。
寒気(さむけ)を追い払う作用があります。これは発汗作用によって寒気を追い出します。これによって肩や首のコリは解消します。

「葛根」で気をつけたい体質があります。

例えば、のぼせがある方(肝陽亢盛)や余分な水分が溜まっている方(食積痰湿)は、葛根の特徴である「気を昇らせる」「血を潤す」という性質と逆の体質なので控えたてください。逆に悪化する場合があります。

はりきゅうでは、カゼに対しては?
鍼灸師でもカゼは引きます。

という信用がなくなってしまいますよね。

はりきゅうは、カゼに対して有効ですよ!と言ってるのに。本人が引いてるんだから。

先ほど書きました「葛根」の所で控えた方が良い体質があります!というのと同じで、カゼだからこの証で治療というのは間違いなのです。

人それぞれ違いますからね。痩せている人もいれば、筋肉質で大柄な方がいたり。物静かな人もいれば、話すことが好きな方など。

つまり、その人に合った治療目標を立てなければいけないのです。

はりきゅうでは、カゼの初期は薬を飲んでいない状況であれば1,2日で症状は改善することは可能です。

漢方と同じく発汗させるような治療計画を立てるのです。

これものぼせある方などは、気をつけなればいけません。

なぜか。

熱というのは、上に昇る性質があるのです。のぼせのある方というのは、普段から熱が上に上がっているのに、更に上げてしまうと倦怠感などの症状が悪化してしまいます。

上半身だけが汗をかくものではありません。下半身も汗をかきます。

というふうに上下、陰陽をきちんと見極めて治療を進めていくことによって、初期の段階での改善が見込めるのです。

寒気を感じた時は、チューブタイプの生姜を使ってみると良いですよ。

発汗作用があると書きましたが、一番大切なことがあります。

寝ている時に汗をかいたら、すぐに着替えをしてください

*そのままにしておくと、本当にカゼを引いてしまいます(笑)。

生姜チューブ

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