癒絡堂ブログ『ちょっとためになる臨床こぼれ話』

体質改善が分かる時・・・

新潟市万代 鍼灸治療院 癒絡堂 院長の佐藤 です。

 

患者さんを治療している時に、「体質改善ってどういう風に分かるんですか?」と聞かれます。

体質改善1

 

これは、施術者と患者様では捉え方が違ってきますので、それぞれお話します。

 

患者様ですが、

 

体のちょっとした変化

 

です。

 

治療院に来られた時に、一番辛い症状を伝えると思いますが、それ以外の症状について、問診表や問診時にお聞きします。

 

やはり一番辛い症状だけに注目しがちなのです。

 

そのお気持ちはお分かりです。

 

 

しかし、その症状は一つの原因だけでなく、いくつかの原因が重なって症状として現れてくるので、一番辛い症状だけでない所から改善されてくることもあるのです。

 

中々治らないんです、と言われるので、よくよく聞くと以前より症状は落ち着いていますと答えられます。

えっ?

 

それ、症状は良い方に改善してますよね

 

と思ってしまいます。

 

なぜ、その症状が現れてきたのか、何が原因なのかによって違いますが、何年も積み重ねてきたものは簡単には良い方向には行きません。

 

積み木くずしみたいもので、急いでやろうとする良い方向に向かないのです。

積み木

ここでいう「急いで」というのは、治療量です。一度に多くすれば良いとは言えません。

 

適切な治療量で、間隔を空けずに行っていければ、症状の変化は気付かない程度から劇的に気付く程度まで現れてきます。

 

劇的の方が望んでしまうからもしれませんが、気付かない程度でも効果は一緒です。

 

ですので、一番辛い症状だけでなく、他の症状にも目を配ってあげると体質改善の変化に気付けると思います。

 

施術者ですが、

ブログでも何度も書いていますが、

 

私は、もう8年くらい東京へ月1で研修に行っております。

現在では、そこでは「病証班」という自主研究グループに研修しております。

 

そこで研修していることを、私の治療院でも治療として行っております。

 

この学術団体は、脉診流といって脉を診て、治療法を決めるやり方です。

 

しかし、治療法を決めるだけでなく、患者様がどのような脉に近づければ、患者様は健康な身体になっていくということが脉で分かるのです。

 

患者様の体は一人一人違うのです。当然、脉の作り方(患者様が健康になるための脉)が違うのです。

 

 

例えば、会社でプレゼンをしなくてはいけないという場合に、営業No.1の人とおっとりとした物静かな人、この二人はプレゼンまでとプレゼン当日の体の症状でどうだと思いますか。

 

そして、プレゼン前日にお二人を治療した時に、その人の本来の脉とは違う脉を作った時に、プレゼン当日はどうなると思いますか?

 

*これはあくまでも例えのお話です。実際はこんなことは致しません。患者様の信頼を失いますからね。

 

答えを述べます。
答え:プレゼンしなければならなくなったお二人の気持ちは、

営業No.1の人は、色々資料づくりをして立派なプレゼンにしよう。

おっとりとした物静かな人は、どうしよう、あがり症だし、緊張してダメだ。

と思うでしょう。

その時のそれぞれの人の元々の脉は、

営業No.1の人の脉は速いです。活発的な人の速いのが正常です。

 

おっとりとした物静かな人の脉はゆっくりです。落ち着きのある方はゆっくりというのが正常です。

 

 

 

プレゼンが決まった時から、この二人の体は変化が出てきます。

おっとりとした物静かな人は不安が強くなってきて、正常であったゆっくりの脉は徐々に速くなっていきます。当然、速くなってくれば色々な症状が出てきます。イライラとか、頭痛、胃腸症状などと辛い状態になってきます。

あがり症

一方、営業No.1の人は、元気そのものです。正常であるべき速さですので。仕事もはかどってきます。

活発的な人

 

プレゼン前日にお二人を治療した後に、

営業No.1の人は、脉をゆっくりな脉状に。

おっとりとした物静かな人は、脉をゆっくりな脉状に。

にした場合、

当日ですが、

営業No.1の人は、今まで準備してきたつもりが、身体がだるいし、気持ち的にやや落ち込み気味

おっとりとした物静かな人は、ちょっと緊張ぎみだけど、何とか頑張れそう

 

 

そうです。

当日の結果は、おっとりした物静かな人というのは、何とか乗り切れるくらいの状態で臨めたのでプレゼンは良い印象に残ったでしょうね。

一方、今まで準備してきた営業No.1の人は、プレゼンを聞いた人からは心配されるくらいの状態で本人もショックは大きいはずです。

 

プレゼンを伝えられた時とプレゼン当日では、お二人の体の状態は全く違ってきますね。

 

脉を作るというのは、患者様の本来の体の状態と現在の状態を見比べて、本来の脉状に近づけていくと言うことなのです。

 

それが体質改善していく過程での私たちの判断基準なのです。

 

それはなぜかというと、さきほど書きましたが「中々治りません」とこちら側が聞くと、今までのやり方が悪かったんだとつい思ってしまって、今までやってきたことと違うことをやってしまいます。

 

そして、次の来院の時に更に具合が悪くなってしまった。などと悪化してしまうこともあるんです。

 

ですので、私たちは問診というのに、細かく聞いてそれがどう変化しているか、そして脉状と照らし合わせて、その時の治療法を決めるのです。

 

ここでもう一度言いますが、先ほどの例はあくまでも例えの話です。脉が速い遅いだけで症状の全てを現わしておりません。もっと脉の状態はあります。

 

その脉状がいくつも合わさったのが元々の脉状や現在の脉状になります。

 

 

ちょっと難しい話になりましたが、体質改善というのは、患者様との二人三脚ですので、ちょっと突っ込んだ問診をすることになってしまいます。

 

それは、脉状と問診で教えていただいた情報を共有するためであることをご理解していたたいております。

 

ちょっと細かしいことかもしれませんが、自然治癒力を高めるための体質改善のプロセスなのです。

 

まぁ、こんなことやっている人は、あまりいないと思います。少なくとも新潟には・・・片手に収まるくらいかな

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