癒絡堂ブログ『ちょっとためになる臨床こぼれ話』

睡眠障害についての癒絡堂の捉え方・・・

現在、日本人の成人の約20%は慢性的な不眠といわれています。そのうち、15%が過剰な眠気を感じているというデータがあります。

睡眠障害

 

先日は、更年期における睡眠のお悩みについてお伝えしましたが、

更年期における睡眠のお悩みに対する鍼灸治療

 

今回は、当院での睡眠についての捉え方について、お話します。

 

一般的に睡眠障害というと、

入眠困難 ・・・ 床についても中々眠りにつけない
中途覚醒 ・・・ 夜中に何度も目が覚めてしまう。
早朝覚醒 ・・・ 朝方、起きる時間よりも早く目覚め、その後眠れない。
熟眠障害 ・・・ 眠りが浅くて、熟睡した感じがしない。

というパターンに分けられると思います。

 

原因として、
精神疾患
身体疾患
生理的な原因
心理的な原因
薬の副作用

であるとされています。

 

薬には、作用メカニズムの違いから、
脳の機能を低下させる睡眠薬

自然な眠気を強くさせる睡眠薬

とに分けられています。

 

では、当院での睡眠についてです。

人間というのは、日が昇ると起きて、日が沈んだら寝るというのが基本となっています。

東洋医学で、昼は陽、夜が陰というのと同じで、人間の身体は、日が昇ると同時に、陽の気が充実してきて、日が沈むと陰の気が充実してくるのです。

陽というのは、行動するエネルギーですね。一方、陰というのは、体を休めるエネルギーですね。

つまり、不眠症というのは、東洋医学では、陰が充実しなければいけないのに、陽の方が充実してしまっているためなのです。

そのため、昼には、陽の気が不足しまいますので、眠気があったり、だるさがあったりするわけです。夜になると、陰が強くなるはずが、陽の気が働いてしまい、陰が弱くなってしまいます。

 

原因は、先ほどとほとんど変わりなく、
精神疾患
身体疾患
生理的な原因
心理的な原因
薬の副作用

が要因になります。

 

問診では、睡眠の状態について、詳しくお聞きします。寝つきが悪いのか、途中目がさめるなど詳しく。

 

当院では、脉というものを治療方針の1つとして取り入れています。

 

つまり、不眠症には特徴のある脉状があるということです。

 

特徴ある脉状を捉えることで、治療方針も決まってきますし、治療を重ねていくことで、脉状の変化が観察でき、睡眠の変化も捉えることができます。

 

患者様に、

「どうして脉で分かるのですか?」

「私でも分かりますか?」

ということを聞かれます。

 

これには、修練が必要ですので、中々お伝えすることは出来ないのです。

初診の方にお渡ししている施術計画書には、「〇〇証で治療しました。」と明記してしていますが、これは治療方針で、特徴ある脉状というのは別のことなのです。

 

 

例えば、
〇寝付きが悪いという患者様が来院された場合、施術計画書には、「肝〇証で治療しました。」と書かれている人

〇めまいでお悩みの患者様が来院された場合、施術計画書には、「肝〇証で治療しました。」と書かれている人

の場合、治療方針は一緒です。

肝〇証」という治療をしなければいけない方が、すべて「寝付きが悪い」「めまい」があるかと言ったら、答えはNoです。

上記の二人が異なるのは、脉状に違いがあるのです。

脉状というのは、症状を現わしているのです。

治療方針だけを診ていては、患者様のお悩みについて向き合ってはいないのです。

患者様が気付いていない少しの変化も脉状で捉えることもできます

 

人間の身体にとって休息は必要です。

その休息を、はりきゅうで取り戻すことは出来るのです。

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