癒絡堂ブログ『ちょっとためになる臨床こぼれ話』

睡眠剤を飲んでも寝れない…

*効果が現れるには個人差があります。

 

性別:女性

年齢:40代

 

 

症状:全く寝れず、朝方にようやく眠れる

寝れない

 

その他の症状:

疲れやすい、便秘、動悸、

肩に重りが乗ったような重だるさ、

めまい、足の浮腫み

 

 

来院理由:

病院で睡眠剤を処方され、飲み続けているが、

最初は効果があったが、現在は効き目がない。

薬を変えてもらっても、変化がない。

うつに、鍼灸で何とかならないかと調べていたら、

HPを見て、受けてみようと思った。

 

 

 

初回

鍼灸が初めてということで、

緊張しているのか、問診をしていて感じる。

うつで病院を受診しているという所も考慮し、

四診法で、治療方針を決定。

手足の経穴(ツボ)に、1本刺鍼。

その後、脈を診てみると、

これ以上鍼はしなくて良いと判断して、

1本のみとした。

背中に軽く鍼とお灸をする。

うつ伏せになって間もなく、寝られた。

問診時点は、呼吸が浅いように感じたが、

寝られている時は、呼吸が深くなっていた。

最後に仰向けになってもらい、

脈を確認し、治療は終了。

お会計の際、呼吸の事について、

お話をしたら、

昼にウトウトしていることが多いとのこと。

昼夜逆転しているため、夜眠れず、

睡眠剤が昼に効果が出ていると想定できる。

呼吸の仕方について指導して、

次回の予約を伺うが、

体調を見てということであったので、

予約は入れなかった。

 

 

 

2回目

3日後に来院。

症状について伺うと、

1回目の来院の夜、ぐっすり寝れたとのこと。

薬を飲まなくて良いと思って、

昨日は飲まなかった。

肩と首の重だるさもないし、

めまいも動悸も今のところない。

夕方になると、浮腫みが気になっていたが、

一昨日、昨日と気にならない。

2,3日後に通院してしてください、

と言われたので、来院した。

現在は仕事を休職しているが、

復帰できる希望が出てきた。

どれくらい通えば良いのか、

という質問があった。

施術前に、1回目の問診及び、

現在のお身体の状況、

今後の見通しについて説明。

薬について、いきなりの服用中止は、

副作用や症状の悪化になる場合があり、

医師および薬剤師さんの指示のもと、

行うように指導する。

通う頻度については、今回の治療後に

お伝えする旨を伝える。

メンテナンスの必要性について、

車及び構造物を例にして伝える。

2回目の治療は、

前回と治療方針は変わり、

手足の経穴(ツボ)に、1本刺鍼。

あとは、前回と同様の治療を行う。

来院時から、前回と違い、

呼吸がしやすいように診えた。

来院頻度は、一週間おきが最適であると

理由と共に伝える。

 

 

 

以後、週1回から、現在は月2回の来院。

2回目以降は、メンテナンスで通われている。

薬は、減薬していき、現在は服用なし。

仕事も職場復帰している。

 

 

 

考察

*効果が現れるには個人差があります。

 

不眠の症状には、いくつかの種類がある。

今回は、薬を飲んでいても、

朝方まで寝れないという症状であった。

しかし、昼にウトウトして寝ているという

昼夜が逆転している症例である。

 

これは、薬が効かないのではなくて、

昼夜が逆転していることで起きているので、

昼夜が逆転しないような治療方針を

決めていかなければならない。

休職するまでの、

うつ症状が出ていることを考えると、

内側の問題と推測できる。

内側の問題が治ったとしても、

また再発する可能性はあり、

メンテナンスが必要な症例である。

今回は、1回でほとんど治癒したようであるが、

このケースは必ずと言っていいほど、

再発する。何度も繰り返すのが特徴である。

呼吸が大切であるということが、

再認識したし、患者様も呼吸について、

大切なことであるということが、

理解されたのではないだろうか。

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