癒絡堂ブログ『ちょっとためになる臨床こぼれ話』

どうして肩はしてくれないんですか?

新潟市万代の鍼灸院

 

はり・きゅう・小児はり 

 

癒絡堂(ゆうらくどう)

 

院長の佐藤です。

 

 

 

パソコンのファイルを整理していましたら、

 

 

昔のカルテがありましたので、ブログで公開してみます。

 

 

 

肩こりの症例です。

 

 

【症状】 肩と首が凝っていて、重い感じがあり、痛い。

 

【その他の症状】 体がだるい感じがする、

 

【治療】

初診  右脾虚肝実証

脉状  右 やや沈、やや遅、虚、滑  左 やや沈、やや遅、虚、滑

治療内容  本治法  太白に補法。太衝に瀉法。後谿に補法。

      標治法  ムノ部の補的散鍼。中脘・肺兪に補法。ナソ部に軽く瀉的散鍼。

 

2回目 右脾虚肝実証

脉状  右 やや沈、やや遅、虚、滑  左 やや沈、やや遅、やや虚、滑

治療内容  前回と同様

コメント  肩と首をもっとして欲しい。以前の治療院では約一時間くらい肩と首をやってくれた。

治療直後は、楽になったような感じはしたが、ほとんど変わっていない。

 

 

3回目 右脾虚証

脉状  右 やや沈、やや遅、やや虚、滑  左 やや沈、やや遅、やや虚、滑

治療内容  太白に補法。後谿に補法。

コメント  先生の治療法は、違うのでは?肩と首が辛いなら、そこだけやればもっと効果があるのでは?

*当院と他の治療院のやり方の違いを説明したが、納得いっていない感じ。生活習慣を見直した方が鍼灸治療より効果が期待できる。

 

4回目 右脾虚証

脉状  右 やや沈、やや遅、やや虚、滑  左 やや沈、やや遅、やや虚、滑

治療内容  太白に補法。後谿に補法。

コメント  鍼灸って本当に肩こりとかに効くのか疑問に感じている。マッサージの方がすごく効果があるのでは?

*甘いもの、冷たい飲食物は控えた方が治療効果は高いと伝える。

 

5回目 右脾虚証

脉状  右 やや沈、やや遅、やや虚、滑  左 やや沈、やや遅、やや虚、滑

治療内容  前回と同様

コメント  前回あたりから、肩と首が大分楽になっている。ストレッチをやり始めたからもしれない。

 

メモ

肩コリと首のコリなどは、単に姿勢が悪いからとかではないというのを伝えているが、中々理解していただけない。

コリや張っている所を集中的にやれば、症状は改善するという潜在意識がどうしてもあり、改善どころか肩と首がコリがあるというより、板のような硬さになってきている。

脾虚が成り立つ患者は、肩背部への刺鍼は、慎重に行わなければ硬くなっていく一方である。

コリのようなものがある方は、ほとんどと言ってもいいくらい、消化しきれていない飲食物が停滞しているために起きているので、それを除去しない限り症状は改善されない。

そのためには、生活習慣というものも見直していかなければいけない。

鍼灸というのは、自然治癒力を高めてあげる治療法であり、あくまでも補助的な役割なのである。

人間の身体にある自然治癒力によって、消化しきれない飲食物は除去されないのである。

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