癒絡堂ブログ『ちょっとためになる臨床こぼれ話』

右麻痺の症例

新潟市万代の鍼灸院

はり・きゅう・小児はり 

 

癒絡堂(ゆうらくどう)

 

院長の佐藤です。

 

 

パソコンのファイルを整理していましたら、

 

昔のカルテがありましたので、ブログで公開してみます。

 

脳梗塞後遺症の症例です。

【症状】 右片麻痺、言語障害あり

 

 

【その他の症状】 

 

【治療】

初診  左肺肝相剋証

 

脉状  右 沈、遅、虚、滑  左 沈、遅、虚、滑

 

治療内容  本治法  太淵に補法。太衝に補法。臨泣、後谿に補法。

      標治法  ナソ・ムノ部の瀉的散鍼(右側)。曲池・委中の瀉法。百会に知熱灸5~7壮。

 

 

2回目 左肺肝相剋証

脉状  右 沈、遅、虚、滑  左 沈、遅、虚、滑

 

治療内容  本治法  魚際に補法。行間に補法。臨泣、後谿に補法。

      標治法  ナソ・ムノ部の瀉的散鍼(右側)。曲池・委中の瀉法。百会に知熱灸5~7壮。

 

 

コメント  症状は前回と変わらず。

今回は、本治法の選穴を「風熱」の選穴で試してみる。

 

 

3回目 左肺肝相剋証

脉状  右 沈、遅、虚、滑  左 沈、遅、虚、滑

 

治療内容  前回と同様。

 

コメント  初診から、リハビリも行っているが、若干右手の指の開きが出てきた感じがする。ただし、力づくですると、痛がってしまうので少しずつでいいので、広がるようにしていきたい。

 

 

4回目 左肺肝相剋証

脉状  右 沈、遅、虚、滑  左 沈、遅、虚、滑

 

治療内容  前回と同様

 

コメント  言語のリハビリの効果なのか、ありがとうという言葉がゆっくりであるが、言えるようになっていた。

 

 

5回目 左肺肝相剋証

脉状  右 沈、遅、虚、滑  左 沈、遅、虚、滑

 

治療内容  前回と同様

 

コメント  右手の指の開きが徐々に大きくなってきている。

 

 

メモ

最初に担当した時には、発症から半年後で、ケアマネから紹介であった。

 

右麻痺でも、言語障害がある場合、言語障害がない場合がある。

 

今回の場合も感じたが、右麻痺の方は、感情というか涙もろいというイメージがある。

 

施術が終わった後に、挨拶をして帰るときに、必ず「あ・り・が・と・う」と涙がらに挨拶をしてくる。

 

五臓色体表から見てみると、「肺」に分類されそう。

 

右麻痺の方は、「肺虚」という証が成り立つことが多いように感じる。

 

下肢の方は、最初は棒のような運びであったが、治療毎に足の運びが改善されている。天気の良い日は、訪問リハビリの担当の方と、外を散歩する所までになった。

 

上肢は、肩関節亜脱臼があるので、評価は難しいが、肘関節伸展時にしている時間が増えているし、指の開きもゆっくり開きだすと開くようになってきて、奥さんも身体を洗うときにも、指を広げられるので楽になったと仰られていた。

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