癒絡堂ブログ『ちょっとためになる臨床こぼれ話』

全く眠れないという症例

新潟市万代の鍼灸院

 

はり・きゅう・小児はり 

 

癒絡堂(ゆうらくどう)

 

院長の佐藤です。

 

 

 

夜、全く寝れないという症例です。

 

 

 

【主訴】 薬を飲まない夜、全く寝れない

 

 

【その他】 食欲がない、身体がだるい、集中力がない、胃の不快感、手足の冷え

 

 

【初回】  

○証 右脾虚肝実証

○脉状  右 沈、遅、虚、滑
     左 沈、遅、やや虚、滑

○治療  太白補、太衝補中瀉、臨泣補、束骨補
     ムノ、ナソに補的散鍼、中脘・中極補

 

 

【2回目】

○コメント  前回治療後の翌日起きた時から、身体がだるいというのが少し楽になったような感じがした。薬を止めたいと思うが、全く寝れないことを思うとどうしても飲まずにはいられない。

 

○証 右脾虚証

○脉状  右 沈、遅、虚、滑
     左 沈、遅、やや虚、滑

○治療  太白補、、臨泣補、束骨補
     ムノ、ナソに補的散鍼、中脘・中極補

 

 

【3回目】

○コメント  治療を受ける毎に体調が良くなっている感じがする。胃の不快感も少しずつ良くなってきているので、少しの量だが食事を摂れるようになってきた。

○証 右脾虚証

○脉状  右 沈、遅、虚、滑
     左 沈、遅、やや虚、滑

○治療  太白補、、臨泣補、束骨補
     ムノ、ナソに補的散鍼、中脘・中極補

 

 

 

【4回目】

○コメント  前回の後、その日の夜、思い切って不眠症の薬を飲まずに寝てみた。いつの間にか寝たみたいだったが、途中目が覚めてから、何回が途中で目が覚めて起きてしまった。次の夜から、また薬を飲み始めた。

○証 右肺虚証

○脉状  右 沈、遅、虚、しょく
     左 沈、遅、やや虚、しょく

○治療  経渠補、、陽谿補、崑崙補
     ムノ、ナソに補的散鍼、巨闕補

 

 

 

【5回目】

○コメント  最近調子が良くなってきたので、天気もいいので、公園を散歩してきた。食事も少しずつ量が増えてきた。まだ昼間も身体が動くようになってきた。

○証 右肺虚証

○脉状  右 沈、遅、虚、しょく
     左 沈、遅、やや虚、しょく

○治療  経渠補、、陽谿補、崑崙補
     ムノ、ナソに補的散鍼、巨闕補

 

 

 

【6回目】

○コメント  前回のあと、また薬を飲まないでみた。寝れないだろうと思ったが寝れた。途中目が覚めることはなかったが、いつも起きる時間より早く起きた。完全に薬を止めると怖いので、一日おきに飲むようにしている。

○脉状  右 やや浮、やや遅、虚、しょく
     左 やや沈、やや遅、やや虚、滑

○治療  復溜・経渠補、、支溝補
     ムノ、ナソに補的散鍼、中脘補

 

 

考察

最近、睡眠についての相談が多い。

 

睡眠にも、色々な症状がある。

 

今回は、全く寝れないという症例であった。

 

全く寝れないということはどういうことかというと、

 

気鬱の状態になります。

 

精神的に、鬱の状態なのです。

 

気が鬱しているために、身体がだるくなったり、横になっていたい、外に出たくないというような症状が出てきます。

 

つまり、昼間が活動しなければいけない陽気が、夜に活動的になっているというのが、全く寝れないという症状の根源であります。つまり、陽虚ということになります。

 

気鬱の人は、まずは気を動かせなければいけない。

 

動かすことにより、気虚寒湿→虚労寒湿へと変化していき、陽の気が活動的になるのである。

 

薬をいきなり中断するのは、離脱症状もあるので少しずつ量及び間隔を空けるというのが一番良い方法ではないだろうか。

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